……もう、全ての仕草が可愛すぎて。


私の背中に矢が刺さりっぱなしなんだけど。


どうしてくれるの……いや、私をどうしたいの!


そんな邪心を抱きながら、いつもの仕返しに彼の手を取って顔を覗き込むと




「瑠花の意地悪。天然たらし。どこでそんなのおぼえてくるの?僕をどれだけ溺れさせれば気が済むの?」




……すべて貴方から覚えました。


上目遣いに言われてギュンっっときた。


もうそれは強烈に射抜かれた。



私はドコドコ鳴る胸を必死に抑え



「そう言う理斗こそ……どこまで私を溺れさせるの?」


「そんなの、抜け出せなくなるまでに決まってるじゃん。もう逃がさないよ?」




理斗はあの射抜くような目で見つめたあと


ガバッと抱きつきながら私の口唇を奪った。