いつの間にか彼の顔色が素に戻り



「あー、それは僕もよく分かるよ…」


「ふふっ、私たち本当にそっくりなんだね」



共感してくれたことが嬉しくてニマニマする私の頬っぺをつねる理斗。



「い、うぃたい!」


「顔が緩みすぎてるからお仕置です」


「そ、そんな〜。理斗が可愛いからいけないんじゃん!」


「僕は可愛いよりかっこいいのが嬉しい」



……ぐっ!

そんなぷくっとむくれたって可愛いでしかないよ!

これを可愛いって言うななんて拷問だ!!



「り、理斗はいつもかっこいいよ。 顔はもちろんかっこいいし、いつでも私を見てて助けてくれてヒーローみたいで。
……でもそうじゃなくて!!
こう、、愛しく感じると可愛いって感情が溢れるの!」



そう熱弁すると、彼はまた顔を赤くして手で顔を覆ってしまった。