……理斗ってば、泣き顔まで綺麗なんだから。

これ、他の女子に見せたら絶対襲われちゃうよ。


そんな懸念が生まれ、彼を見つめる目が無意識に鋭くなってしまうと



「瑠花もしかして……いや、今何考えてる?」



なんて少し嬉しそうに聞いてくる理斗。



自分の中に芽生えた感情に驚きつつ

そんな感情を知れた事が嬉しくて微笑む。



「今の理斗、他の人に見せたくないなって考えてた」



すると理斗の目がとろんとして、頬はだらしなく緩まった。




「そっかあ……ふふっ。やっと堕ちてきてくれたんだね。
でも、まだまだ足りてないからその調子で僕の所まで堕ちてきてね。…僕達、ずっと来世まで一緒だよ、離さないからね。ふふふ」





そうして私たちは⎯⎯⎯


仄暗い闇に堕ちていくように


二人の世界で生きることを誓いあったのであった。