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(少々余分な所まで) すべて話し終えると……

瑠花は目をこれでもかと見開き、呆然としていた。



「これが、僕があの場所にいた理由。
瑠花があの目をした時、 本当に焦ったし怖かった。
それを僕に向けられて死にそうだった。
ついに失ってしまうのかって……このまま瑠花は、一生闇に囚われてしまうんじゃ無いかって。
それで思い出したのがあの公園」



そう言うと彼女は目を瞬かせ、少し潤んだ目で言った。



「そんな前から…知ってたんだね…」



引かれたかもしれないと怖くなり、恐る恐る尋ねる。



「そう…調べたから瑠花のことは粗方知ってる。
でも、僕は瑠花の全部を知りたい。お互い共有して支え合いたいって思う。……重すぎて引いた?」


苦笑紛れに言うと、彼女は頭をふるふると横に振って


「引かないよ。ただ、驚いた。中学から知られてたこと…
っていうか同じ塾だった事に」