何があったのか今すぐ問い詰めたい…


何故、あんな顔をする?

何故、僕だけを見てくれない?

僕はこんなにも君だけなのに。

僕だけを見てくれないなら⎯⎯⎯


いっそ"俺"だけしか見えないように閉じ込めて


彼女が泣いて縋るまで彼女の全て暴きたい。



そして⎯⎯⎯ズタズタにしてやりたい。



……ダメだ、、これ以上考えるな。

こんな感情、彼女に向けるべきではない。



……でも、このままじゃ彼女を傷つけてしまう。

彼女の全てを暴いてしまいたくなる。

瑠花だけは傷つけたくないのにっ…!



止め処なく溢れてくる重くて醜い愛憎と独占欲。


この激情を彼女へ向けないため、距離を置くことにしたのだった。



嬉しい事に瑠花は僕の異変に気づいてくれた。


でもまだ、前みたいには戻ることはできないみたいだ。



そしてあの出来事が起きる日まで


ついぞや、心に渦巻く感情を消化しきれなかったのだ。