「どうして謝るの? 理斗が誰といようが私には関係ないよ? 私たち友達だし! 全然何も問題なんてないよ。
あ、でも彼女出来たの教えてくれないのは流石に傷ついたなー?」



1ミリも動かない笑みで言うと……

理斗ははちきれそうに胸を押さえて顔を歪め

泣くのを我慢したような震えた声で訴えかける。



「瑠花っ、お願いだからそんな事、言わないで…。
関係ないとか……彼女なんていないっ!お願いだから…
ちゃんと僕をみて。瞳に僕を写して…お願い⎯⎯!」



その言葉に首を傾げ

まるでそれしか表情を知らないかのように、固まった笑顔でいる私に


理斗の顔は絶望の色を浮かべ始める⎯⎯⎯



「瑠花ごめんっ…お願いだからちゃんと話をさせてっ……
僕は、瑠花のことしか好きじゃない……あれは受け入れたとかそんなんじゃない!」



なんてまだ言い募る理斗に不思議と怒りが湧く。


そして遂に、私は笑みが崩れ無表情になった。