「ななな、何言ってんの!すぐそういうこと言う!」


「ふっ、そんな遠ざからなくても何もしないから、こっち座りな」


笑いながら言う蓮くんを睨みつけ座ると


「じゃ、次瑠花ちゃんが俺の髪乾かして?」

「……」


私も乾かして貰ったし…仕方ない。

不承不承と彼の髪を乾かしてあげた⎯⎯⎯。




「ふ〜、気持ちよかった〜。ありがとう」


「どういたしまして」


すると彼が急に立ち上がり窓の外を見て


『雨は…まだ止まないか。 うーん…仕方ない』

ボソボソ呟いてるのが聞き取れないでいると…


「瑠花ちゃん、夕飯も食べていって」


しっかり耳に届いたのはそんな言葉だった。



「…いやいや!そこまではさすがに申し訳ないよ!」


「でも、 もう19時になるし、 雨止まなそうだよ?」


「た、たしかに… 」


ぐぬぬと決めあぐねていると…