起き上がろうとしたが…

なんと両手を顔横に恋人繋ぎでベッドに縫い付けられてしまった。



「り、りと?」


「瑠花、僕のことだけ見て?」


「……えっと、理斗のことは今もこうして見てるよ?」



彼の真意が分からず首を傾げると……



「うんそのまま、僕から目を逸らさないで」



熱のこもり始めた瞳で鋭く見つめられ、言われた通りに目が離せなくなる。


そして理斗の顔が近づいてきて、



「目、閉じちゃダメだよ?」


「え、ちょ、理…っん」



⎯⎯⎯⎯キスをされた。 3度目の。



驚きに目を見開きぱちぱちと瞬きする。


口唇を離しても、夜空色の瞳は


私を射抜いたまま逸らさず見つめている。



「り、りと……? どうした、の…」



困惑している私に相反して

彼の瞳は情欲の熱でキラリと光っている。


その危なげな目が何故かとても綺麗に思えてしまう。