「わ、分かったから! でも夏休み中だけ!
これ以上は譲りません!」



彼はパァッと花が咲いたような笑顔になり


「ありがとう!! 夏休み中はずっと一緒だよ!」


と言ってガバッと苦しいぐらい強く抱き締めてきた。




結局その日は理斗が全く離してくれなかったので

翌日、一応親に了承を得るため一度帰宅させてもらうことになった。




⎯⎯⎯無事許可は出た。


というか案の定、全く興味無さそうだったから、言わなくても大丈夫だった気もするが。



……はぁ、どうしてこうなってしまったんだろう。


私の心臓はもつだろうか。



理斗に振り回されるであろう、これからの日々にため息をつく。



そうして、家政婦さん?としての夏休み同居(同棲)ライフが始まったのであった⎯⎯⎯。