……はぁ、何が楽しいんだか。



「どーしたんですかー?理斗くーん」


「…ふふっ、プチ監禁してみた」



やっと彼から出た言葉にピシッと固まる。


すると、理斗が顔を近づけてきてイタズラな笑みで言う。



「二人っきりだね?」

「ッ…」


唐突に意識させられ、頬が熱を持つのを抑えられずジト目で言う。



「理斗がしたんじゃん。 それで、なんなの?」


「んー、明日から夏休みだからね。 瑠花との予定立てようと思って」


彼は目線を外しながら再び私にもたれかかる。

そう言う声は心做しか弾んでいる。



「夏休みかー、私バイト詰める予定だから、あんまり遊べないかも…」


「ブー。僕との時間もちゃんと作って。週3は必ず僕と会ってね、絶対」


「……え、それ多くない?」

「え、嫌なの?」


「…」


なんとも早い即レスに戸惑う。

むくれ顔でブーブー言いながら、また近づいてくる彼の頬を手でぐぐぐっと押しつつ