⎯⎯⎯でも、私と一緒がいいなんて思ってもらえるのは正直嬉しい。


きっと、無意識にそういう事を言ってしまう天然人タラシなんだろう。


そう特に気に留めず、早速挙手しようとしたが⎯⎯⎯



私が挙手するまでもなかった。



「はい、保健委員、僕と琴瀬さんがやります」



既に隣の彼が挙手していました。


……いや、早いな。

しかも一緒に私の名前まで上げてくれました。

あぁ、女子の視線が刺さるよ…



これは休み時間大変な事になりそう……トホホ。



なんて呑気に、この後直ぐ起こる突風によって

彼は天然人たらしなどでは無いことを知るなど、露程にも思っていなかったのだ。