試合開始。
私たちが予想した通り、うちのチームはどんどん点を入れられ、点差がすごいことに…
バスケ部の本気に、見てるこっちまで圧倒される。
去年まではたかが体育祭と思っていたけど、この試合を見ていると本気すぎて言葉を失ってしまう。


あっさり試合が終わってしまい、ユウカちゃんはショックそうにギャラリー席にやってきた。

「先輩達、本気すぎるし、1年もやばかったー」

どうやら各学年エースの寄せ集めみたいな状態だったらしく、流石のユウカちゃんもお手上げの様子だった。


アオイちゃんもバレー部なのでバレーにエントリーしていた。
初戦は勝ったが、2回戦でギリギリのところで負けてしまった。



他の種目も勝ったり負けたり様々で、ほとんどの種目が終わった時点で、どのチームもほぼ互角といった点数になっていた。


『組対抗リレーに参加する選手の皆さんはグラウンドの集合地点にお集まりください。繰り返します。組――――――』

緊張でお昼ご飯があまり食べられなかった私は、ユウカちゃんとアオイちゃんに見送られ、外へと向かう。


「ニカ先輩!!」

下駄箱で靴を変えようとしていた時、後ろから美咲ちゃんが声をかけてくれた。