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体育祭当日。
選手全員を応援するかのように、太陽が照りつけ、秋とは思えない暑さだ。

「今日頑張ろうねー！」
「ニカちゃん、準備終わった？」
「うん、大丈夫。」

更衣室で着替えを終え、同じクラスのユウカちゃんとアオイちゃんと共に開会式が行われるグラウンドへと向かう。
いつもは下ろしている髪をポニーテールにまとめ、赤いハチマキを結んだ。

生徒たちが集合している場所に、みんなに囲まれたナナミが視界に入った。


「ニカちゃん！」
「あ、うん！」


私は変わらなきゃいけない。
私は2人と共に歩いていった。




長い先生の話と、ハイテンションな生徒会長のラジオ体操が終わり、各種目が始まる。
バスケ部のユウカちゃんは、やっぱりバスケに出るみたいで、アオイちゃんと体育館に応援しに行くことに。

体育館に行くと、また視界に入れたくない人が入ってくる。
なるべく見ないようにアオイちゃんと2階のギャラリー席へと登る。


全て試合はトーナメント戦で、負けたら終わり。
初戦の相手は全員をバスケ部員で固めてきた青チーム。

「うちのチーム、経験者ユウカしかいないよ…」
「ほんとだ…」

辛うじて運動神経が良い人達が集まっているけど、勝てっこないようなラインナップ。