「いつまで私に敬語使っているんですか!?」
「え!本当ですか?」
「今もです!!」
ナナミ以外と話す時は、たまに敬語が出てしまう。
長年の癖がなかなか抜けていない。
家でもほとんど敬語だし。
「あと、安在さんって呼び方もやめて欲しいです!」
「え?それもダメです…ダメなの?」
後輩にはそう接するものなの?
中学までは誰彼構わずみんな"さん"付けだった。
「だって私、須藤さんともっと仲良くなりたいんですよ!」
安在さんの可愛らしい笑顔に、なんとも逆らえなくなってしまう。
「み、さき、さん」
「そこは"さん"じゃなくて、"ちゃん"が良いです!」
またしても私は言われるがままになる。
「美咲ちゃん!」
「やったー!須藤さん!ありがとうございますっ!!」
「あ」
どうせなら、
たまにこう性格が悪くなってしまうのが私だ。
「私のことも名前で呼んでくれない?」
どうせなら名字より名前の方が親近感が湧く。
体育祭のこともあるし、仲良くなっておきたい。
「じゃあ、にっちゃん先輩!」
「に、にっちゃん!?」
名前を通り越して、この方向から来るとは思っていなかった。
キャピキャピとはしゃぐ姿を見ると、やっぱり何も言い返せなくて。
「え!本当ですか?」
「今もです!!」
ナナミ以外と話す時は、たまに敬語が出てしまう。
長年の癖がなかなか抜けていない。
家でもほとんど敬語だし。
「あと、安在さんって呼び方もやめて欲しいです!」
「え?それもダメです…ダメなの?」
後輩にはそう接するものなの?
中学までは誰彼構わずみんな"さん"付けだった。
「だって私、須藤さんともっと仲良くなりたいんですよ!」
安在さんの可愛らしい笑顔に、なんとも逆らえなくなってしまう。
「み、さき、さん」
「そこは"さん"じゃなくて、"ちゃん"が良いです!」
またしても私は言われるがままになる。
「美咲ちゃん!」
「やったー!須藤さん!ありがとうございますっ!!」
「あ」
どうせなら、
たまにこう性格が悪くなってしまうのが私だ。
「私のことも名前で呼んでくれない?」
どうせなら名字より名前の方が親近感が湧く。
体育祭のこともあるし、仲良くなっておきたい。
「じゃあ、にっちゃん先輩!」
「に、にっちゃん!?」
名前を通り越して、この方向から来るとは思っていなかった。
キャピキャピとはしゃぐ姿を見ると、やっぱり何も言い返せなくて。



