どうせなら誰もいないところい行きたい。
私はお弁当も持たず、とにかく校内をひたすら歩き回った。
(やっと、人、いないかも…)
外の一角、日陰になっている部分がある。
私はそこにしゃがみ込む。
こんなに外は明るくて、太陽があって。
それなのに、私は…
意地を張ってこんな行動をして。
あの時出たくないって言えばよかったと今更後悔する。
スマホも持たず教室を飛び出してきてしまったから、とりあえず予鈴のチャイムが鳴るまでここにいよう。
私はひたすら時が経つのを待った。
「あー、あー、あー」
(誰の声…)
~♪
綺麗な声。
透き通るような高音。
そしてどことなく少女のような可愛さ。
私は声のする方へ、まるでその声に引き寄せられていくかのように足を動かした。
「~♪」
(えっ、あ、安在さん!?)
声の主は安在さんだった。
お昼休みなのに1人でこんなところで歌っているなんて。
「はっ!!」
安在さんは私に気づくと驚き、顔が赤くなった。
「素敵な声ですね」
「須藤さん!?」
安在さんは手に持っていたプリントをまとめたもの、みたいなものを背後へと隠した。
私はお弁当も持たず、とにかく校内をひたすら歩き回った。
(やっと、人、いないかも…)
外の一角、日陰になっている部分がある。
私はそこにしゃがみ込む。
こんなに外は明るくて、太陽があって。
それなのに、私は…
意地を張ってこんな行動をして。
あの時出たくないって言えばよかったと今更後悔する。
スマホも持たず教室を飛び出してきてしまったから、とりあえず予鈴のチャイムが鳴るまでここにいよう。
私はひたすら時が経つのを待った。
「あー、あー、あー」
(誰の声…)
~♪
綺麗な声。
透き通るような高音。
そしてどことなく少女のような可愛さ。
私は声のする方へ、まるでその声に引き寄せられていくかのように足を動かした。
「~♪」
(えっ、あ、安在さん!?)
声の主は安在さんだった。
お昼休みなのに1人でこんなところで歌っているなんて。
「はっ!!」
安在さんは私に気づくと驚き、顔が赤くなった。
「素敵な声ですね」
「須藤さん!?」
安在さんは手に持っていたプリントをまとめたもの、みたいなものを背後へと隠した。



