夏休み明けのクラスの様子はとても賑やかだった。
日焼けして肌が真っ黒になっている人、どこかへ行ったのかお土産を配り歩いている人、夏休みの宿題を今更必死にやっている人など、思い思いの夏休みをすごしたことが伺えた。

新学期初日はテスト。
回答欄をサクッと埋めて、楽しかった夏休みの日々だけを思い出す。
テーマパークに行ったことも楽しかったし、他にも色んな場所に行って、

思い出すことはナナミのことばかりだ。


「はい、終了。ペンおいてー」
先生の合図で、所々から机にペンを置く音が聞こえる。
そしてプリントが回収され、テスト終了。


「テスト、どうだった?」
「まぁ、解けたよ」

余裕で終わった、なんて口が滑っても言えない。
とは言いつつもテストの上位者は各教室に貼り出されるから、バレてしまうのだけれど。
「どうせ余裕だったんでしょ」と言いながら、私の机の上にナナミはお弁当を広げる。

私は違和感に気づく。

「お弁当、いつもとなんか違う?」
「あぁ、これね」

お弁当の中身はいわゆる"キャラ弁"のようなものだった。
ハート型の卵焼き、野菜もお花や星の形に切り抜かれていて、白いご飯の上には海苔でかたどられたパンダの顔が可愛らしくお弁当箱の中に収まっていた。

「いつもは自分で作ってるんだけどー」
「え、すごい!」