誰にも見えない場所で、私は偽りの笑みを浮かべる。
窓から差し込んでくる月明かりが、より不気味さを引き立てていることだろう。


『付き合おう。美咲。』


最低。



1度あの温かさをしってしまったら、それがない世界なんて考えられない。
それが例え、真実でも嘘だとしても。

私の孤独を満たしてくれる、

偽りの愛ですら、今の私には必要なんだ。