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「ちょっと、お姉ちゃん!」
去って行くお姉ちゃんの背中に向かって呼びかけるも、お姉ちゃんがこちらを振り返ることは無かった。
もう!
何なのよ。
こっちは心配してあげているのに。
そう言えばお姉ちゃん、何処に住んでいるのかな?
智咲は公園を出て行く美月の後を、気づかれないように追いかけた。
一体何処に住んでいるんだろう?
あっ、スーパーに入った。
どうしよう……私も入ったらバレそうだし、少し離れた所で待つか……。
それから15分ほど過ぎたところで、エコバッグを片手にお姉ちゃんが出てきた。
何だろう、少し嬉しそうな……浮かれてる?
歩き出した姉の後ろをまた気づかれないよう、一定の距離を開けて歩く。すると周りにある建物よりも遙かに高い、マンションの中にお姉ちゃんが入って行った。
えっ……うそ……ここ?
お姉ちゃんのお給料では到底住めそうに無い、高級マンションにためらいも無く入って行くお姉ちゃん。
どういうこと?


