そう言えば!



「あの、葵くん」


「どうしたの?」



スゥと息を吸う。



「あなた、ご自身がどういう立場がご存じですか?おなたの行動や言葉の一つ一つでファンは心が押しつぶされるんですよ⁉︎知っていましたか⁉︎もっとファンのことを考えてください!!!!!!!!」



ツーと涙が頬を通る。


もし自分が他のファンの方々の立場だったら、悲しいもんっ!悔しいもんっ!



「お願いですから…っ!ファンの気持ちを考えてください…っ!!!!」


「…それでも俺の気持ちは変わらないよ、一生」



“一生”?



「一生なんて簡単に言わないでください‼︎人の気持ちは一つのことがきっかけで変わる事もあるんですよ⁉︎」



はぁはぁ



「ごめんなさい…今日のところは帰ってください」


「純恋ちゃん…。わかった。今日のところは帰るよ。俺はどんな純恋ちゃんでも好きだよ」



そう言って出ていった葵くん。



「もう、わかんないよ…っ」