「「す、すみません!!!!写真はすぐに消します!!!!」」
話の通じる人達でよかったよ。
もし、話の通じない人達だったら……なんてね。
「わかってくれたらいいんだよ。次はないよ?」
ニコッと笑うと苦笑いをする2人。
たぶん僕の目が笑ってないからだろーけど。
その時スタジオのドアが開く。
「おはようございます!華李(-ハナリ-)役の佐野(-サノ-)です!……あれ?」
この空気に驚いている相手役。
その子に近づく。
「……?」
「僕は“渡瀬 李弥”役の恋、よろしくね相手役さん」
「えっ⁉︎あの恋様⁉︎」
「なになにー?騒がしいわねー⁇」
もう1人中に入ってくる。
え、嘘でしょ?
「なんでお前がここに…」
「あら、聞いてないの?てか、あたしはお前って名前じゃなーい!」
入ってきた子とケンカをする蘭斗。
さすがに止めないとな〜。
「2人とも、やめな?」
すると2人とも不貞腐れる。
「姉貴のせいで怒られたじゃねーか!」



