「マネージャー、そこまでにしたら?現場の空気が悪くなる」
「恋…」
「それと……」
写真を撮ろうとしていたスタッフに近づく。
ビクビクするスタッフ。
そんなに怖がらなくていいのに…
「なぁ?お前らさー、“俺”のファンを傷つけないでくれるか?」
ピリッと空気がピリピリする。
「わ、私は恋さんのファンです!」
「わ、私も!」
そう言えば許してもらえると?
たとえファンだとしても…
「逆にお前らと同じことしているスタッフいたら、どう思う?」
「「いや、です…」」
なぜ嫌だと思うのにするんだろーな?
「それと同じだ。それと盗撮は犯罪だぞ?もしその写真をネットにアップしたら、俺…この仕事やめるから」
私生活まで影響するとは思わないが、もしバレたら終わるだなー。
スタッフの顔を見ると血の気がひいていた。
蘭斗や僕が怖いのか、それとも僕の言っていることがわかったのか、どっちなのだろうか。



