リビングへ入ると、立ったままソワソワしている葵くんがいた。


え⁉︎


ずっと立ってたの⁉︎



「あ、あの‼︎ソファに座っていて大丈夫です‼︎」


「いいの?ありがとうっ」



満面の笑みでソファに座る推しにズッキュンと胸を打たれた。


はぁっ!尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊いぃ‼︎


えっ?えっ?


同じ空気吸ってる⁉︎


ちょっと頬を赤く染めてるのかわいい!


もうやばぃー!



「あ、あの、純恋ちゃん」


「はぅ…えっ?ど、どどどどうしましたか⁉︎」



声が裏返る。


あぁぁぁ‼︎


私ったら推しの前で‼︎


恥ずかしいよぉーっ!



「こうして合うの、久しぶりだね」



ん?


久しぶり⁇


あー!あれか!


実は、四年生の時たまたま街中で会って、そこから推していくようになったんだよね!



「お、お久しぶりです!また会えて嬉しいです!」


「俺も」



ニコッと笑顔でそう言われ、失神しそうになった。