私、九条 純恋(-クジョウ スミレ-)


現在高校ニ年生です!


ピンポーンとインターホンが鳴る。


ん?


誰だろう?


私は今一人暮らし中なので誰かが来るのは珍しい。


…と言っても、1人だけ週一で絶対来る人がいるが…今日は予定あるって言ってたし…。


玄関のドアを開くと、そこには“推し”が立っていた。


んん⁉︎


葵くん⁉︎


なんと目の前には、今芸能界に名を轟かせている“あの”大人気俳優の一ノ瀬 葵がいた。



「会いに来たよ、純恋ちゃん♡」



な、ななななななぜ私の名前を⁉︎



「んー?大丈夫?」



あぁ!


首をかしげる姿も麗しい!!!!


…あっ


このまま葵くんを玄関の所に立たせていいのだろうか⁉︎


もし週刊誌にでも載ったら…。


サァと、血の気が引いた。


とりあえず中に入ってもらわないと!



「と、とりあえず中に…」



「えっ!いいの?やった…っ!お邪魔しまーす‼︎」



嬉しそうに中に入る我が推し。


私は玄関の鍵を閉め、リビングへ向かう。