瀬野先輩は高嶺の花を溺愛してもし足りない。

「…ふはっ!お前、そ、そんなに友達欲しかったんだな…っ」


「だから笑わないでくださいって!!」



…笑う先輩は見とれるほどかっこよくて、ひねくれた私が友達なんかになっていいのだろうかとちょっと心配だ。


でも、そんなことは関係ない。


真面目で不良な瀬野先輩が私を友達と認めてくれている間は、一緒に居させて欲しいと、そう思った。