なぜそんな真っすぐに私を見つめてくるのだろうか、とコルネリアは心の中でそう思った。
 目の前にいる自分の意識の中では数日前に会ったばかりの彼が、こうしてあたたかく優しい好意を向けてくれることに彼女はどう応えていいか戸惑った。
 その戸惑いをなんとなく感じたレオンハルトは、彼女に「妻を受け入れるのはゆっくりでいいから。いつまでも待つから」と言う。