そんな彼女の手をそっとレオンハルトが握った。

「レオンハルト様……」
「大丈夫、僕がいる。絶対にクリスティーナを救い出す」
「……私もお力添えいたします」

 レオンハルトの手を自らの額につけると、そのまま目を閉じて彼女の安全を祈る。

(どうか、ご無事でいてください。クリスティーナ様……!)

 そうして彼女の無事を祈った瞬間、ひどく照れた様子で彼女を想っている”彼”のことを思い出す。

「このこと、リュディー様は……!?」
「調査をしたのも、私に調査結果を知らせてくれたのも彼だ」
「では、ご存じなのですね?」
「ああ」

 レオンハルトに第二王子の黒い噂、証拠を渡した時はいつもの彼のように冷静で落ち着いていた。
 いいのか、と問いかけるも、私にはどうすることもできないと一言告げて去っていったのだ。

(リュディー……お前はそれでいいのか? 本当に)

 レオンハルト自身もクリスティーナを密かに慕う彼のことが心配でならなかった。
 どうにか彼らを救いたい──

 コルネリアもレオンハルトも、考えていることは同じだった。