とりあえず……

このふざけたセリフを考えた奴を呪いたい!

次の瞬間。

ガラ​───────ッッ!!!

すごい勢いで扉が開け放たれた。犯人だ。

琴子はとっさに黒板の右側面にかかっている
さすまたを手にして、宮瀬くんの前に立つ。

こんな道具を自分が使う日が来るなんて…

しかも自分を殺した相手に…!!!!

琴子は黒板横にかけられた
さすまたを思いっきりつかんだ。

ちゃんとつかめた!

すり抜けなかった……っ!

琴子は迷う事なく
さすまたを不審者の腹部に持っていく。

「ここか!出てこ……う‪”‬ッ……」

ちょうどいい感じに犯人の腹が
さすまたの凹みにハマった!

今すぐガッツポーズをしたい気分だったが
そんな事をしている暇は、ない。