クス。


「離したくありません・・・」


「私が離せと言ったら離せ!!」

お嬢様は命令形で言った。


クス。
「分かりました・・・離しましょう・・・・」


「セツ!お茶の用意は出来た?」


「はい・・・後はお湯を沸かしたら完成です」


「そう・・・・・」


お嬢様はそう言うと少し悲しげな顔をされた。


「今日は、お母様が好きだったお茶を飲む・・・」


「・・・・分かりました・・・」