私は、お二人の顔を覗いた。



そこには、傷一つない旦那様と華様の顔があった。



綺麗に、死に化粧がしてあった。




もう・・・愛しいお二人の声を聞く事は・・・ない・・・。




お嬢様の涙と共に、棺のふたが閉まった。




「おやすみなさい・・・お父様、お母様・・」




私も、棺に向かって、一礼をした。



おやすみなさい・・・。
旦那様・・・華様・・・。