君は視線を合わせない。合わせることに困難を感じているのか、たまに抗おうとして眉を顰めて瞬きを繰り返し、両手で目を押さえるのが俺には分かった。姉ちゃんと同じだからだ。 「実里ちゃん、お目目が変だね。」 「生まれつきだから。」 諦めていた姉。それに慣れすぎてた俺ら。