す、すき、とか、それは、人として?であって、それ以上も、それ以下でもない。

あ、でも、友達として、なら、ちょっと違うのかな……。


とつぜんのことに、自分が今何を考えているのかイマイチ分からない。

やっぱり私、おかしいよ!ど、どうかしてる!


そのとき謎の羞恥心に襲われ、顔がぼっと赤くなる。



「顔真っ赤だけど、大丈夫かよ」

「えっ、あっ」



パニック状態で、頭が働かない。

でも、望くんに指摘されたことでさらに顔が熱くなって、恥ずかしくてあわてて顔を手で覆う。



「あ、あのっ!」

「なんだ」


「一緒に、えっと、原っぱへ行きませんかっ!?」



—————気づけば、そんなことを口走っていた。