本当の事件が起こったのは、俺が中学三年生で翼が高校二年生だったとき。夏のど真ん中のことだった。
中三の夏、7月21日。
その日は、とても暑い日だった。
朝。両親はもう仕事に出ていて翼と流星も部活でいなく、部活に入っていない俺は一人遅れてのんびり家から出ようとしたときだった。
靴を履こうとした瞬間、家の固定電話が鳴ったのだ。
俺はなんだろうと思い家にあがる。
そして、なんの疑いもなしに固定電話の受話器を手に取った。
「……え」
思考が止まる。ついでに心臓も止まった気がする。
中三の夏、7月21日。
その日は、とても暑い日だった。
朝。両親はもう仕事に出ていて翼と流星も部活でいなく、部活に入っていない俺は一人遅れてのんびり家から出ようとしたときだった。
靴を履こうとした瞬間、家の固定電話が鳴ったのだ。
俺はなんだろうと思い家にあがる。
そして、なんの疑いもなしに固定電話の受話器を手に取った。
「……え」
思考が止まる。ついでに心臓も止まった気がする。



