日曜日、少し遅めに起床して、部屋を出ると、


「おはようございます。」



「真由美さん、おはよう。」



真由美さんが、部屋の前にいた。


爽のお母さんなだけあって、すっごく美人。美魔女ってやつだと思う。


「本日は爽が学会で外出しておりますので、私が代わって仕えさせて頂きます。」



爽は今日、日本使用人協会の集まりに参加している。


なんでも25歳以下が集められて、研修をするんだってさ。



そっか、爽今日はいないんだ。


なんか寂しいな、って無意識に思っている私。



私の部屋の大きな窓から見える、大好きな庭の景色。


庭師な人が季節ごとに色んな花を植え替えてくれるの。



「昔はよくここで爽と遊んでらっしゃいましたね。」


真由美さんが、懐かしそうにそう呟く。



「そうだね。」


この庭にはたくさんの思い出があるね。



「ふふっ、」



「どうしたの?」



突然何かを思い出したように、笑う真由美さん。