雲ひとつない青空。



うん、入学式日和だね。



全身鏡の前に立って、新しい制服を身にまとい
、身なりを整える。


やっぱり高等部の制服は可愛いなぁ。


白いブレザーに、薄いピンクのタータンチェック柄のスカート。



「美桜様、まさかその格好で登校されるおつもりですか?」


軽くノックを三回して入ってきた爽がそういう。



昨日の今日だし爽の燕尾服を姿はやっぱり見慣れない。




「うん。…おかしいかな?」



胸の辺りまである色素の薄い髪を結ばずに下ろした状態にして、制服のスカートを少し短くしてみた。


あとは唇に薄いピンク色のリップを塗った。




不安になって爽を見つめると、



「っ、…やばすぎんだろ。」




なんか変な様子でぶつぶつ言っている。



扉から少し距離があるからよく聞こえなかった。