「_____そんなの、迷信でしょ?ある訳が無いよ。ならさ、私の恋を叶えて欲しいよ」


ー……貴方の願いを承りました……ー


「……え?今なんか、言った?実彩子」

「うんん?何も?もう、帰ろ。明日も学校だし」

「そうだね」


さっきの声を気にしつつカフェを後にして分かれた。


すると、目の前に水色の袴を着た女性が現れた。


「貴方の恋。もうそこに来てますよ」


「へ?あ、待って」

その人は、消えた。


すると、後ろから「____まきちゃーん、おーい」

私は、後ろを振り返る。


「!」


そこには、私が好きな先輩明道先輩が手を私に降っていた。


え、もしかして……あの人が?



あの人は、また誰かの願いを叶えてくれてるのかな?