「はい!今日は体力測定ですよ~!」
と、先生の呼びかけから始まった5時間目。
私は体力を最小限に抑えた。
「亜湖、すごいね」
1人だけ飛び抜けて体力があった。
「いやいや、音葉と志連くんの方がすごいから」
亜湖の向いている方を見ると、1000m走をすごい速さで走っている。
トップは音葉くんだ。
「え…、あんな、え?」
理解ができず、頭はもうショート状態。
「いやぁ、やっぱイケメンが体操服着ると映(は)えるねぇ。まあ、音葉はタイプじゃないけど」
何回言うんだろ、それ。
「じゃあ亜湖はどういうのがタイプなの?」
「えーっとねぇ、…っていや、美柑ちゃん恋バナするんだ!?てっきり全くしない人だと思ってたよ!」
「いやしないけど」
するような友達なんかいない。
…あ、でも昨日真凜ちゃんとした会話は恋バナなのかな?
いや、かっこいい男の子の話だし。
一般論で音葉くんはかっこいいと思う。
「えーっとねぇ、黒髪よりは茶髪の方が好き!で、絡みやすくて優しくて!いつもは軽い感じだけど一途に思ってくれて、実は仲
間思い!はいこれ私の理想!」
理想高いなぁ…
「美柑ちゃんはそう言うのないの?」
「ないなぁ。特に興味もないし」
「なんだっけ、薔薇の女子高生なんだからもうちょっと、」
「華の女子高生ね」
薔薇のってどんな女子高生だよ…
「そう!華の女子高生!」
納得したらしい。
「私には無縁だし」
「まあ、女の子はいつでも心は乙女だから!いつでもいいんじゃないかな?」
「さっきと言ってることと真逆だけど」
「…あれ?私矛盾したこと言ってた?」
「うん、すごく?」
そのあと、2人でふふっ、と笑う。
やっぱり亜湖といると楽しい。
真凜ちゃんとか菜緒とかと一緒にいるのも楽しいけど亜湖といるときは違う楽しさだ。
「ほら!もう走らなきゃだよ!」
亜湖に手を引かれてグランドのトラックへ向かった。
と、先生の呼びかけから始まった5時間目。
私は体力を最小限に抑えた。
「亜湖、すごいね」
1人だけ飛び抜けて体力があった。
「いやいや、音葉と志連くんの方がすごいから」
亜湖の向いている方を見ると、1000m走をすごい速さで走っている。
トップは音葉くんだ。
「え…、あんな、え?」
理解ができず、頭はもうショート状態。
「いやぁ、やっぱイケメンが体操服着ると映(は)えるねぇ。まあ、音葉はタイプじゃないけど」
何回言うんだろ、それ。
「じゃあ亜湖はどういうのがタイプなの?」
「えーっとねぇ、…っていや、美柑ちゃん恋バナするんだ!?てっきり全くしない人だと思ってたよ!」
「いやしないけど」
するような友達なんかいない。
…あ、でも昨日真凜ちゃんとした会話は恋バナなのかな?
いや、かっこいい男の子の話だし。
一般論で音葉くんはかっこいいと思う。
「えーっとねぇ、黒髪よりは茶髪の方が好き!で、絡みやすくて優しくて!いつもは軽い感じだけど一途に思ってくれて、実は仲
間思い!はいこれ私の理想!」
理想高いなぁ…
「美柑ちゃんはそう言うのないの?」
「ないなぁ。特に興味もないし」
「なんだっけ、薔薇の女子高生なんだからもうちょっと、」
「華の女子高生ね」
薔薇のってどんな女子高生だよ…
「そう!華の女子高生!」
納得したらしい。
「私には無縁だし」
「まあ、女の子はいつでも心は乙女だから!いつでもいいんじゃないかな?」
「さっきと言ってることと真逆だけど」
「…あれ?私矛盾したこと言ってた?」
「うん、すごく?」
そのあと、2人でふふっ、と笑う。
やっぱり亜湖といると楽しい。
真凜ちゃんとか菜緒とかと一緒にいるのも楽しいけど亜湖といるときは違う楽しさだ。
「ほら!もう走らなきゃだよ!」
亜湖に手を引かれてグランドのトラックへ向かった。