1番近くて、1番遠い。

「…何?」


私は返し方がそっけなくなってしまって後悔する。


別に、そんなんじゃないんだけどな。


元々愛想が良くない私だから仕方ないのかもしれないけど。


「ここからは俺の独り言だから」


そう宣言し、少し息をついて話し始めた。


「俺だってな、ずっとこうしてたい」


どういう、ことなんだろう。


さっきの話を聞いていたのかな。


それに、この発言が誤解を招くことを知らないのだろうか。


「ずっと隣にいたい」


その声は儚げでどうしても嘘をついているようには見えなかった。


「でもさ、お互いの本性が見えたらもうダメじゃん」


これは私たち4人だけに指す表現だろう。


「俺のこの腕を退けないってどういうこと?」


それを聞かれると私は弱い。


「桜宮だったら簡単に退けれるはずだろ」


そうだ。


少々時間はかかっても意地で抜け出そうとする。


「どういうこと?」


だって、私だって、この状態がいいのだから。


なんてことは自分では言えなかった。