「何かあった時には甘いものがおすすめです」
これって真凜ちゃんが好きなだけじゃ…?
なんて思ったけど、真凜ちゃんが作ってくれたものは美味しく飲ませてもらった。
「真凜ちゃん。一つ聞きたいことがあるんだけど」
私はコップを置いてから聞く。
「なんでしょうか?」
「真凜ちゃんが、天ヶ瀬に言っている理由をもし差し支えなければ教えてくれない?」
真凜ちゃんは少し考えた後、こういった。
「…分かりました」
それから真凜ちゃんが言ったものは全て私が知らないものだった。
「私には、両親がいないんです。あ、亡くなったとかじゃなくて。中学…2年生の時だったと思います。記憶が曖昧なんですが、両
親に捨てられたんだと思います。それから私はお金も持ってなくて学校に行けてません。中学3年生の時、初めて美柑に救ってもらったのです」
「そうだね。2年前くらいかな」
「はい。そこから支援金をもらったのですが、とてもじゃないですけど、学校に行くようなお金はなかったんです。ここで約1年間お世話になってました。でも、高校生になり、バイトができるようになると、ほぼほぼバイトで。学費もかからず、私の学力で特待生枠に行けると思えば天ヶ瀬だけだったんです」
「そっか」
「まだこの頃は美柑とそんなに仲良くなかったですし、話すようなことでもなかったので今まで話してきませんでしたが、実際話してみると結構スッキリするもんですねぇ」
そんなおちゃらけた様子で言う真凜ちゃん。
けど、その笑顔の裏にはとてつもなく大変な思いをしたことがあることを物語っている。
「今の私は何にもできないけど、真凜ちゃんの悩みを聞くことはできる。…って言っても、聞くだけしかできないんだけど…」
私が真凜ちゃんにできることといえば、特に何もないことが悔しいのだ。
「大丈夫ですよ、美柑。美柑が私の横にいてくれることが嬉しいんです」
「ありがと」
「変なところでツンデレですねぇ?美柑は」
「つ、ツンデレなんかじゃないっ」
これって真凜ちゃんが好きなだけじゃ…?
なんて思ったけど、真凜ちゃんが作ってくれたものは美味しく飲ませてもらった。
「真凜ちゃん。一つ聞きたいことがあるんだけど」
私はコップを置いてから聞く。
「なんでしょうか?」
「真凜ちゃんが、天ヶ瀬に言っている理由をもし差し支えなければ教えてくれない?」
真凜ちゃんは少し考えた後、こういった。
「…分かりました」
それから真凜ちゃんが言ったものは全て私が知らないものだった。
「私には、両親がいないんです。あ、亡くなったとかじゃなくて。中学…2年生の時だったと思います。記憶が曖昧なんですが、両
親に捨てられたんだと思います。それから私はお金も持ってなくて学校に行けてません。中学3年生の時、初めて美柑に救ってもらったのです」
「そうだね。2年前くらいかな」
「はい。そこから支援金をもらったのですが、とてもじゃないですけど、学校に行くようなお金はなかったんです。ここで約1年間お世話になってました。でも、高校生になり、バイトができるようになると、ほぼほぼバイトで。学費もかからず、私の学力で特待生枠に行けると思えば天ヶ瀬だけだったんです」
「そっか」
「まだこの頃は美柑とそんなに仲良くなかったですし、話すようなことでもなかったので今まで話してきませんでしたが、実際話してみると結構スッキリするもんですねぇ」
そんなおちゃらけた様子で言う真凜ちゃん。
けど、その笑顔の裏にはとてつもなく大変な思いをしたことがあることを物語っている。
「今の私は何にもできないけど、真凜ちゃんの悩みを聞くことはできる。…って言っても、聞くだけしかできないんだけど…」
私が真凜ちゃんにできることといえば、特に何もないことが悔しいのだ。
「大丈夫ですよ、美柑。美柑が私の横にいてくれることが嬉しいんです」
「ありがと」
「変なところでツンデレですねぇ?美柑は」
「つ、ツンデレなんかじゃないっ」