私はアジトに帰る。


「真凜ちゃん」


「お帰りなさい!美柑」


昨日のことを察しているようで気を遣って笑顔にしているように見えた。


「今日はいちごオレじゃありません」


「な、なんで…!?」


「真凜特製、いちごオレちょこっと生クリームピスタチオ、えーっと、もう一回言わせてください」


「うん?」


「じゃじゃーん!真凜特製、いちごオレチョコっと生クリームピスタチオに加え、シリアルでお腹いっぱいドリンクですっ!」


…さっぱり分からない。


「今日は特別ですよ!…これ作るのすっごい大変だったんですからね!」


コップに、いちごオレとチョコレートと生クリームとピスタチオクリーム、生クリームの上にシリアルが乗っている。


「…これ絶対めっちゃ甘いじゃん」


「そうです。美柑がすごく甘いのは好きじゃ無いかなとおもたんですが、これは飲んでください!」


うん…?


そう思って飲んでみると、そこまで甘くなかったのでびっくりした。


「生クリームは砂糖を混ぜてませんし、チョコレートだってビターです」


「色々考えてくれたんだ」


「あ。でも、ピスタチオクリームは砂糖を混ぜ込みました」


え!?


それって意味ないんじゃ…?