その後も音葉くんとあ、亜湖はひどく親しかった。


「分かる!?美柑ちゃんはさ!」


「うるさい」


「ほらほらまたそうやって!…待って、離れたほうがいいよね。変な噂立ったらほんとに嫌だから」


「それもそれで地味に傷つくんだけど」


「あ、美柑ちゃんいるじゃん!ま、音葉より美柑ちゃんだよね」


「知るか」


そうやって亜湖がぴょんっと飛びついてきた。


「美柑ちゃ~ん!あー、なんか尊い!」


「なんで尊いの?」


「…くっ!今日から推しであり親友ね!」


親友。


その響きが私には嬉しかった。


「私にいつでも声かけてね!」


と満面の笑みで言う亜湖は、もう親友、なのだから。