「あ、おはよ!美柑ちゃんっ」


「亜湖、おはよ」


翌日、私がいつも通り教室に入った0.1秒後「おはよっ」と声をかけてくる。


どっか、私のセンサーでもついてるのかな?


なんて亜湖の髪を触るけどそんなものは見つからない。


「美柑ちゃんって可愛いのに性格イケメンだよね」


「え?イケメン?」


「うん。入った途端髪を触るとかもう彼氏だよ、彼氏!あ、もう今日から私の親友兼推し兼彼氏ね!」


「それはアイツに怒られるぞ~?」


私と亜湖の会話に入ってきたのは志連くんだった。


「う、うるさいっ、美柑ちゃんをあの音葉取られるとかマジで勘弁!どうしてくれんのよっ」


「知らねーよっ」


あの大レクの件から2人の距離が少し縮まっているように見える。