「総長!ちょっといいですか?」


私と同い年の麗(うらら)がどこからか帰ってきた。


「麗?どうした?」


「あの~、人を上がらせてもらってもいいですか?」


人を?


「その理由は?」




「怪我をしてるんです。多分、意図的にですね」


「分かった。ここに連れてきて」


はい!と麗が元気よく返事する。


そして連れてきたのは、


「…」


クラスメートであった。


「真凜ちゃん、真凜ちゃん」


「どうしました?」


私は真凜ちゃんの耳元で現状を告げる。



「クラスメートなんですけどもどうすればいいですかね?」


「…本当ですか!?麗~?ちょっと来て」


「あ、はい」


麗はちょっと待っててくださいね、といいこちらへくる。


「麗。ここがどんなところか言った?」


「言ってないです」


それじゃあよし。