「みなさん、ご入学おめでとうございます」
担任の中富(なかとみ)です、と30代前半くらいの女性が教室中を見回して自己紹介をする。
私は前から5番目の席。ちなみに後ろに1人男子がいる。
「まずは自己紹介していこうかな。名前と出身中学校、好きなものでも言ってもらおう」
…うっ…、自己紹介か。
何人か自己紹介した後、隣に座っていた男の子の番になった。
「音葉琴世(おとは ことせ)。橘(たちばな)中学校」
単語を並べて席に座った。
「あ、巫亜湖(かんなぎ あこ)ですっ!橘中学校から来ました!好きなものは、えーっとかわいいものです!」
私とは正反対のテンションの女の子。
そして一旦前に戻り、私の番になる。
「桜宮美柑(さくらみや みかん)です。隣町の暁学園付属小学校から来ました。好きなものは…、いちごオレです」
するとクラスにどっと笑いが溢れた。
「いちごオレ!お前ミカンだろ」
誰かがこう言う。
これを言われるのが嫌なんだ。
なんで名前がミカンだったらいちごオレを好きって言ったら笑われるのだろう。
いいじゃないか、別にいちごオレが好きだって。
「あ、次俺?志連(しれん)でーす。よろしく」
超適当な自己紹介を後ろの男子がした。
「ま、いっか」
先生!?いいんだそれで!?
と、そんなこんなで今日の学校は終わり。
「じゃあ気をつけて帰ってね!不良とかもこの近くいるからね~、見つけたらすぐに学校に知らせて~」
こう言った途端、この4人…、桜宮美柑、音葉琴世、巫亜湖、志連琉が内心ドキッとしたのは秘密にしておこう。
担任の中富(なかとみ)です、と30代前半くらいの女性が教室中を見回して自己紹介をする。
私は前から5番目の席。ちなみに後ろに1人男子がいる。
「まずは自己紹介していこうかな。名前と出身中学校、好きなものでも言ってもらおう」
…うっ…、自己紹介か。
何人か自己紹介した後、隣に座っていた男の子の番になった。
「音葉琴世(おとは ことせ)。橘(たちばな)中学校」
単語を並べて席に座った。
「あ、巫亜湖(かんなぎ あこ)ですっ!橘中学校から来ました!好きなものは、えーっとかわいいものです!」
私とは正反対のテンションの女の子。
そして一旦前に戻り、私の番になる。
「桜宮美柑(さくらみや みかん)です。隣町の暁学園付属小学校から来ました。好きなものは…、いちごオレです」
するとクラスにどっと笑いが溢れた。
「いちごオレ!お前ミカンだろ」
誰かがこう言う。
これを言われるのが嫌なんだ。
なんで名前がミカンだったらいちごオレを好きって言ったら笑われるのだろう。
いいじゃないか、別にいちごオレが好きだって。
「あ、次俺?志連(しれん)でーす。よろしく」
超適当な自己紹介を後ろの男子がした。
「ま、いっか」
先生!?いいんだそれで!?
と、そんなこんなで今日の学校は終わり。
「じゃあ気をつけて帰ってね!不良とかもこの近くいるからね~、見つけたらすぐに学校に知らせて~」
こう言った途端、この4人…、桜宮美柑、音葉琴世、巫亜湖、志連琉が内心ドキッとしたのは秘密にしておこう。