そしてお姉ちゃんまでたどり着く。


「もう、お姉ちゃん!大丈夫!?」


お姉ちゃんはあはは…、と元気がなさそうに笑う。


「ごめんね、目を離したらいなくなってて…」


「大丈夫よ、美柑。また助けてくれたんだし私はやっと帰れるね」


帰り道検索したんだ、とお姉ちゃんは言う。




「本当に大丈夫…?」


心配の仕方がこれであっているのかもわからない。


「大丈夫。じゃあね、美柑」


お姉ちゃんはそういうとてくてく帰っていった。


これはこれでいいのかな…?


と、問題はもう一つあるわけで。


どうしよう…、なんか悪いけど知らないふりするか。


「音葉くん、帰ろっか」


「…そうだな」


音葉くんも気にしているのだろう。


帰る時は終始無言だった。