1番近くて、1番遠い。

私が倉庫に戻ると、


「お前っ!」


山内がすごいほど荒れていた。


それを音葉くんが避けては殴りの繰り返し…


「何をしたのが自覚してんのか?」


「なんだよ、お前っ!しくった、コイツに警戒しておくべきだった…!」


それから、最後と思われる蹴りを入れて音葉くんが山内から離れた。


だが、この中で殴りあいをしている中、正面に4人の男女が現れた。


「麗…!?」「幸樹!」


黒鶫の服装を着ている。


「…まさか…!」


「総長、今までありがとうございました」


何を言ってるの…!?


「これから、総長に“復讐”します」


「…やれるものならやってみれば?」


「いいんですね?」


もしかして、黒鶫で鍛えられた、とか?


それだったら私は勝てないかもしれない。


「…いいよ」


私は避けもしないし、手を出したりもしない。


麗は私に向かって走ってくる。


そして目の前で殴られる、と思ったら、目の前は黒くなった。