1番近くて、1番遠い。

「お前も金髪呼びかよっ!」


「うるさい。涅槃とは一時休戦だ。涅槃左、開闢真ん中、閃光右な。それで、どっちかと言うと、倉庫から出せ。これだけいたら窮屈になる」


「「了解」」


「そして、牙城」


「え?俺?」


「仲間、連れてきてもいい」


「…はい?」


「それに巫もな。今回はカッコつけてる場合じゃないから」


「面白いじゃん。早速つれてくるわ!」


…志蓮くんはさっきと違って…、あんまり変わんないけど、すごく楽しそうに出ていった。


「準備はいいな?」


「あ、聞いてくれるんだ」


もう来るのかと思った。


「いいよ」


「じゃあ、六崎VS七尾の抗争、始め!」


そう言ったのはまさかの励衣。


…どこから目線だよ…


でも、その合図でみんなが襲いかかりに行く。


さあ始まった。いつまで続くか分からない史上最高規模の抗争、後に呼ばれる『六七(ろくなな)抗争』だ。