「で、…金髪でいっか。金髪の態度がどうしようもなく悪かったから閃光を名乗るのは危ないと判断したわけ。で、勝手に作った潤色ってグループを名乗ったの」


「了解。で、後ろにいる丸田励衣とはどう言う関係？」


「小さい頃に付き合いがあっただけ」


「ふーん」


何この質問タイム。


すると、お姉ちゃんが山内の袖を引っ張ってこう言う。


「康介、あの子と同じクラスじゃなかったの？」


「一応聞き出しただけだよ」


そんな会話が聞こえた時、後ろにいた励衣がこう叫んだ。


「しまった！」


「え？」


「分かった、分かったよ、テメェ！」


珍しく、励衣の口調がすごく荒ぶっている。


「お前、あのメガネだろ！…やられた」


「メガネ…、ってあの天ヶ瀬の？」


「そうだ。女の名前呼びで分かった」


真凛ちゃんが被害に遭った時の励衣が話しかけていた男子だ。


「でも、山内は鳳雛に通っているはずだけど」


「言っただろ、前。天ヶ瀬の教員が緩くなかったら美柑も天ヶ瀬に侵入できてない！アイツも確か、転入生だったんだ」