なんて言っているとドアが壊れたような、大きい音がした。


その音にびっくりした開闢と涅槃は一時休戦となるように手を止める。


それから大人数の奴らが入ってきたのだ。


「我らは黒鶫(くろつぐみ)」


黒鶫といえば、六崎1位。力は開闢と同等で、女子が本当に強い。


「目的は、」


そこまで言うと、1番前に立っているリーダーの雰囲気が変わった。


「閃光と開闢を潰すため」


なるほど。


でも、今は閃光を名乗っていない。


「見ての通り、こっちは男女混合の六崎1位だ。それなりの人材は揃っている。男女関係なく殴るなり蹴るなりしてくれていい」


リーダーはベラベラ勝手に喋り出した。


「…」


「だが、こちらも容赦はしない。大丈夫だな?」


「「大丈夫」」


音葉くん、真凛ちゃんが揃えて言う。


「こちらが勝ったら七尾を乗っ取らせてもらう。もし、君たちが勝ったら六崎をどうにでもするがいい。質問は?」


序盤は結構平穏だな。


真凛ちゃんは手をあげた。