「第3倉庫、ここだ」


六崎内で1番大きい六崎第3倉庫に着くと、照明が灯っているのが見える。


私は深呼吸をしてドアを開ける。


と、そこに見えたのはまさかの光景だった。


「え…?」


開闢と励衣と私以外の閃光総員が揃っており、あの金髪がいる。


「閃光総長」


音葉くんが小さな声でそう言う。


「ちょっと、手伝ってくれ」

「…了解」


私は閃光総員の1番前に出る。


「今はあっちが準備中だから何も仕掛けてこない。あ、和馬(かずま)は?あの、桜宮を呼びにいった奴」


「あー、また変な奴かと思って、倒しちゃって。今はあの店にいた見和くんに後始末をしてもらってるところ」


「やっぱあいつじゃダメだったか」


そう言って音葉くんは前を見る。


すると、この前あげたイヤリングをつけていることに気づいた。


「つけてるんだ」


「当たり前だ。…こんなに嬉しいものあるか」


あ、危ない危ない。顔が緩んでしまう。