“工藤真凛side”
「真凛、帰ろ」
そう話しかけてきたのは六崎学園のリーダー格となっている三栗屋瑠偉くんです。
なぜか私のそばにいる人で。
瑠偉くんがついてきてしまったらいつものところに帰れないので今日は自宅に帰ります。
「…急にごめん。びっくりしたよな」
瑠偉くんは最初の態度とはまるで違う。
美柑にはできるだけ情報をもらってきて、とお願いされたので瑠偉くんには悪いけどいろいろ聞いてみようと思います。
「瑠偉くんはお家、同じ方向ですか?」
「ん?あぁ、言っちゃ悪いけどちょうど反対方向だよ」
「すみません、付き合わせて」
「俺が付き合うって言ったんだからいいんだよ」
「この後は何か予定ありますか?」
…これ変な意味で捉えないかな?
「…ん?まああるけど…、どこかに行くんだったら付き合う、よ?」
少し躊躇っているところが可愛いと思えてしまう。
「それじゃあいいです。言ってもいい内容だったら教えてくれませんか?」
すると、瑠偉くんは少し考えていう。
「真凛には言えない」
「繁華街でも行くんですか?」
「え?なんで、」
「どこのリーダーですか?」
「涅槃(ねはん)、だけど。なんで知ってるんだよ」
少し腹が立ったように聞いてくる瑠偉くん。
「私もそっち側の人間なんですよ」
「嘘だろ…っ?」
「いいえ、本当です。聞いたことないかもしれませんが、潤色(じゅんしょく)ってのです」
まあ、普通ならここまで喋らないけど。
瑠偉くんには悪いけどこっちもこっちで暇ではないって言いますか。
六崎の情報を早く入れておかないとこの先どうなるか分からない。
美柑もちょっと焦ってるみたいだし。こんなに入り込んで嫌われても仕方ないこと。
「聞いたことないな」
それはそうでしょう…、だって昨日美柑が作ったものですから。
「…引かないんですか?」
「ここも色々いるしな」
「多様性を尊重できる人、尊敬します」
「尊敬…」
瑠偉くんは嬉しいような悲しいような顔をしていた。
「どう、しましたか?私変なことでも…」
「ううん。真凛は言ってない」
それから瑠偉くんから色々なものを聞かせてもらった。
開闢総長がたった1人で六崎を倒しにきている、と。
美柑は開闢総長を知っているはず。
えーっと、誰だったかな。
なんか引っかかるけど…、思い出せないってことはそんなに重要人物じゃない…?
でも…、なんか大きいことな気がする…?
「真凛、帰ろ」
そう話しかけてきたのは六崎学園のリーダー格となっている三栗屋瑠偉くんです。
なぜか私のそばにいる人で。
瑠偉くんがついてきてしまったらいつものところに帰れないので今日は自宅に帰ります。
「…急にごめん。びっくりしたよな」
瑠偉くんは最初の態度とはまるで違う。
美柑にはできるだけ情報をもらってきて、とお願いされたので瑠偉くんには悪いけどいろいろ聞いてみようと思います。
「瑠偉くんはお家、同じ方向ですか?」
「ん?あぁ、言っちゃ悪いけどちょうど反対方向だよ」
「すみません、付き合わせて」
「俺が付き合うって言ったんだからいいんだよ」
「この後は何か予定ありますか?」
…これ変な意味で捉えないかな?
「…ん?まああるけど…、どこかに行くんだったら付き合う、よ?」
少し躊躇っているところが可愛いと思えてしまう。
「それじゃあいいです。言ってもいい内容だったら教えてくれませんか?」
すると、瑠偉くんは少し考えていう。
「真凛には言えない」
「繁華街でも行くんですか?」
「え?なんで、」
「どこのリーダーですか?」
「涅槃(ねはん)、だけど。なんで知ってるんだよ」
少し腹が立ったように聞いてくる瑠偉くん。
「私もそっち側の人間なんですよ」
「嘘だろ…っ?」
「いいえ、本当です。聞いたことないかもしれませんが、潤色(じゅんしょく)ってのです」
まあ、普通ならここまで喋らないけど。
瑠偉くんには悪いけどこっちもこっちで暇ではないって言いますか。
六崎の情報を早く入れておかないとこの先どうなるか分からない。
美柑もちょっと焦ってるみたいだし。こんなに入り込んで嫌われても仕方ないこと。
「聞いたことないな」
それはそうでしょう…、だって昨日美柑が作ったものですから。
「…引かないんですか?」
「ここも色々いるしな」
「多様性を尊重できる人、尊敬します」
「尊敬…」
瑠偉くんは嬉しいような悲しいような顔をしていた。
「どう、しましたか?私変なことでも…」
「ううん。真凛は言ってない」
それから瑠偉くんから色々なものを聞かせてもらった。
開闢総長がたった1人で六崎を倒しにきている、と。
美柑は開闢総長を知っているはず。
えーっと、誰だったかな。
なんか引っかかるけど…、思い出せないってことはそんなに重要人物じゃない…?
でも…、なんか大きいことな気がする…?

